【堺市中区】使っていない部屋にも、あなたは暖房費を払っています|部屋数の多い戸建てで電気代が下がらない、ほんとうの理由
熱の出入り
約70%が窓
窓際の温度
約10度変化
国の補助金
最大100万円
堺市中区は、泉北高速鉄道の深井駅を中心に住宅地が広がる地域です。東山、土塔町、平井、田園町、大野芝町。昭和四十年代からの宅地開発で整えられた街並みに、二階建ての戸建てが並びます。部屋数が多く、ご家族の人数も多い。二世帯でお住まいの方も少なくありません。
その中区にお住まいの方から、櫻井ホームにはこんなご相談が届きます。「戸建てに越してから、電気代が明らかに上がった」「リビングは暖かいのに、廊下に出ると別世界のように寒い」「暖房を止めると、あっという間に冷える」「使っていない部屋があるのに、なぜこんなに光熱費がかかるのか」。
最後のご相談には、はっきりした答えがあります。使っていない部屋も、暖房費を消費しているからです。誰もいない部屋の窓からも熱は逃げ続け、その冷えは廊下を伝ってリビングへ流れ込みます。そしてリビングのエアコンが、それを補うために働き続ける。住宅の熱の約70%は窓から出入りしているとされますが、部屋数の多い戸建てでは、その窓の数そのものが多いのです。この記事では、内窓専門店として堺市・大阪市で施工を重ねてきた株式会社櫻井ホームが、部屋数と光熱費の関係、内窓による削減のしくみ、そして先進的窓リノベ2026事業(最大100万円)の使い方まで、具体的にご説明します。
結論 ― 先にお伝えします
「使っていない部屋があるのに、なぜ光熱費がかかるのか」。答えは、使っていない部屋の窓からも、熱は24時間逃げ続けているからです。冷やされた部屋の空気は、ドアの隙間や廊下を通ってリビングへ流れ込みます。リビングのエアコンは、それを補うために働き続けます。
つまりあなたは、誰もいない部屋の暖房費を払っているのです。しかも部屋数が多い戸建てほど、その部屋数だけ窓があり、損失も積み上がります。中区に多い二階建て・多部屋の住まいは、構造的にこの負担を抱えています。
解決の要は、窓の性能を上げること。内窓は既存の窓を壊さず室内側に取り付ける工事で、条件によっては窓際の温度が約10度変わることもあります。体感が上がれば設定温度を下げられ、それがそのまま光熱費に効きます。工事は1窓30分〜60分、住みながら。先進的窓リノベ2026事業で最大100万円の補助が受けられ、櫻井ホームは申請代行を無料で承っています。
この記事でわかること
- ✓使っていない部屋が、リビングの暖房費を押し上げているしくみ
- ✓部屋数が多い戸建てほど、光熱費で不利になる構造的な理由
- ✓「使わない部屋は閉めておけばいい」が、半分しか正しくない理由
- ✓暖房をこまめに止めると、かえって高くつくことがあるしくみ
- ✓同じ室温でも寒く感じる「体感温度」と、設定温度の関係
- ✓部屋干しが光熱費に与えている、見えにくい影響
- ✓内窓で光熱費がどれだけ下がるか、そして下がらない部分
- ✓限られた予算で、どの窓から手を入れるのが最も効くか
1. 堺市中区の住まいと、光熱費の関係
部屋数の多い、家族のための住まい
中区は堺市のほぼ中央に位置し、深井駅を中心とした住宅地が広がっています。昭和四十年代以降の宅地開発によって整えられた街並みで、区内には土塔町の史跡や、田園町・平井といった農の記憶を残す地名も点在します。都市の便利さと落ち着きが同居する、暮らしやすい地域です。
住まいの形としては、二階建ての戸建てが中心です。ご家族が複数世代で暮らされているケースも多く、部屋数の多い間取りが一般的です。リビング、ダイニング、和室、二階に洋室が二つか三つ、そして水まわり。廊下があり、階段があり、押入れやクローゼットがある。
暮らしやすい間取りですが、温熱環境と光熱費という観点からは、部屋数の多さが不利に働きます。理由は二つあります。
理由1|部屋の数だけ、窓がある
どの部屋にも、必ず窓があります。建築基準法上も採光のための開口部が求められますし、そもそも窓のない部屋は住まいとして成立しません。つまり部屋数が多いということは、窓の数も多いということです。
中区によくある間取りで数えてみましょう。リビングの掃き出し窓、ダイニングの窓、和室の掃き出し窓、二階の洋室に一つずつ、廊下の小窓、階段の窓、トイレ、浴室、脱衣所。合計すると10箇所を超えることも珍しくありません。
理由2|暖房する部屋と、しない部屋が分かれる
もう一つが、より本質的な問題です。部屋数が多いと、必ず「暖房している部屋」と「暖房していない部屋」が生まれます。
リビングは暖かい。けれど廊下は寒い。二階の子供部屋は、子どもが学校へ行っている昼間は無人で冷え切っている。客間として使っている和室は、来客のあるときだけ暖める。使っていない部屋のドアは、閉めたままにしている。
ごく自然な暮らし方です。そして、この状況こそが光熱費を押し上げている。なぜそうなるのかを、第3章で詳しくご説明します。その前に、まず窓という部位について押さえておきましょう。
2. 熱の約70%は窓から ― まずここを押さえてください
面積は1〜2割、熱の出入りは7割
住まいから熱が逃げる経路は、屋根、壁、床、窓、換気とさまざまです。しかしその割合は均等ではありません。
屋根や壁の内側には断熱材が入っています。厚みも十分にあり、熱を通しにくい。一方、窓はガラス一枚、厚みはわずか数ミリです。断熱材のような層もありません。しかもサッシがアルミであれば、アルミは樹脂に比べて桁違いに熱を伝えやすい素材であり、外の冷たさを室内へ運び込む「熱の橋」として働きます。
その結果、住宅の熱の約70%は窓から出入りしているとされます。住まい全体の外皮のうち窓が占める面積の割合はせいぜい1〜2割程度なのに、熱の出入りの7割を担っている。これが窓という部位の特殊性です。
窓の性能は、こう変わります
| 窓の仕様 | 熱の通しやすさ | 多く見られる時期 |
|---|---|---|
| アルミサッシ+単板ガラス | 最も熱が逃げる | 昭和期〜平成中期の標準 |
| アルミサッシ+複層ガラス | ガラスは改善。枠が弱点 | 平成中期以降に増加 |
| アルミ樹脂複合+複層 | 中間的な水準 | 平成後期以降に普及 |
| 上記+内窓(Low-E複層) | 大幅に改善 | 後付けで実現できます |
※実際の性能は製品・サイズ・ガラス仕様により異なります。現地調査のうえ、ご自宅の窓の状態を確認いたします。
ここで押さえていただきたいのは、内窓が「足し算」で効くという点です。既存の窓を交換するのではなく、内側にもう一枚足すことで全体の性能を底上げします。だから既存窓がどんな仕様であっても効果があり、既存が複層ガラスであればさらに高い水準に届きます。窓の数が多い中区の戸建てでは、この「後付けできる」という性質が大きな意味を持ちます。
「うちの窓、どのタイプですか?」
サッシの枠とガラスの端が写るように撮って送っていただければ、その場でお答えします。堺市中区での施工実績をもとにご案内します。
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3. 誰もいない部屋が、あなたの暖房費を吸っている
窓は、人がいるかどうかを気にしません
ここからが、この記事の核心です。
冬の夜、二階の使っていない部屋を思い浮かべてください。電気も点いていない、暖房もしていない、誰もいない。それでも、その部屋の窓からは熱が逃げ続けています。
「暖房していないのだから、逃げる熱もないのでは」と思われるかもしれません。しかしそうではありません。その部屋の空気は、閉め切っていても完全には遮断されていないため、家全体の空気とゆるやかにつながっています。暖房した空気は、家じゅうに広がろうとします。そして、冷えた部屋の窓に触れて、熱を失っていきます。
冷えは、下へ、そして横へ流れる
さらに具体的に見ていきましょう。冷やされた窓に触れた空気は、重くなって床へ滑り落ちます。これがコールドドラフトです。床に溜まった冷気は、そこに留まりません。ドアの下の隙間、襖のレール、階段を通って、家じゅうへ広がっていきます。
二階の冷えた部屋で生まれた冷気は、階段を下って一階へ降りてきます。廊下を伝い、リビングのドアの下から入り込む。すると、リビングのエアコンはその冷気を暖め直さなければなりません。
つまりリビングのエアコンは、リビングだけでなく、家じゅうから流れ込んでくる冷気の面倒も見ているのです。だから、いくら運転しても暖まりきらない。設定温度を上げたくなる。電気代が上がる。
こう考えてみてください
使っていない部屋の窓は、家の中の熱を外へ捨て続ける排水口のようなものです。あなたはリビングで一生懸命お湯を沸かしている。しかし、二階の部屋では栓が抜けたままになっている。
誰もいない部屋なのだから関係ない、とは言えません。その部屋の窓を直すことは、リビングの暖房費を下げることなのです。ここが、部屋数の多い住まいで最も見落とされている点です。
廊下と階段という、忘れられた空間
同じことが、廊下や階段にも言えます。これらの空間には小窓や階段室の窓があることが多く、そこからも熱は逃げています。しかも廊下と階段は、家じゅうの部屋をつなぐ通り道です。ここが冷えていると、その冷気は各部屋へ配られていきます。「リビングから一歩出ると別世界のように寒い」という感覚は、この状態を正確に捉えています。廊下や階段の窓は面積が小さいため見過ごされがちですが、家全体の温度を左右する重要な位置にあります。
4. 「使っていない部屋は閉めておけばいい」は正しいのか
半分は正しく、半分は不十分です
「使わない部屋のドアは閉めている」という方は多いはずです。これは正しい対処です。閉めないよりは、はるかに良い。
ただし、ここには限界があります。室内のドアは、気密を確保するようにはできていないからです。ドアの下には数ミリから1センチ程度の隙間があり、これは換気のために意図的に設けられています。襖や引戸なら、隙間はさらに大きくなります。
空気は、この隙間を通って自由に行き来します。閉めたドアは、冷気の流れを遅くはしますが、止めはしません。
閉めきることの、別の代償
さらに、使わない部屋を閉めきることには別の問題もあります。結露とカビです。
水蒸気は空気より軽く、隙間を通って家じゅうに広がります。閉めきった冷たい部屋にも、リビングで発生した水蒸気は流れ込みます。そして冷えた窓に触れて、水滴に戻る。暖かい部屋で作られた水蒸気が、寒い部屋で水になるのです。
「使っていない部屋のほうが結露がひどい」というご相談を中区でよくいただくのは、この仕組みによるものです。閉めきっているぶん空気も動かず、乾く機会もない。結果として、窓枠や押入れにカビが出ます。
閉めておくという対処は、光熱費を少し抑える代わりに、その部屋を傷める方向に働きます。根本的な解決は、やはり窓の性能を上げることです。窓が冷たくなくなれば、閉めても開けても、その部屋は損失源ではなくなります。
5. 暖房を止めるほど、翌日の電気代が上がる理由
立ち上げのときが、最も電気を食う
節約のために、こまめに暖房を消していらっしゃる方は多いと思います。これも自然な発想です。ただし、断熱の弱い住まいでは、かえって高くつくことがあります。
エアコンは、設定温度まで室温を持ち上げるとき(立ち上げ時)に最も多くの電力を使います。いったん設定温度に達したあとは、その温度を維持するだけなので、消費電力はぐっと下がります。
ここで断熱性能が効いてきます。断熱の良い住まいでは、暖房を止めても室温はゆっくりとしか下がりません。次に運転を始めるとき、少し暖めるだけで済みます。
ところが窓から熱が逃げ続ける住まいでは、暖房を止めた途端に室温が急降下します。「暖房を止めると、あっという間に冷える」というご相談は、まさにこの状態です。そして次に運転を始めるとき、冷え切ったところから設定温度まで持ち上げなければならない。最も電力を使う立ち上げを、何度も繰り返すことになるのです。
エアコンは、全力運転のときほど効率が落ちる
もう一つ、機器の側の事情があります。エアコンはヒートポンプという仕組みで動いており、電気そのものを熱に変えているわけではありません。外気から熱をかき集めて室内へ運び込んでいます。だから電気ストーブより効率が良いのです。
ただし、この効率は運転状況によって変わります。エアコンは穏やかに運転しているときが最も効率が良く、能力の限界近くで全力運転しているときは効率が落ちます。
窓から熱が逃げ続けていると、エアコンは常に強めの運転を強いられ、効率の悪い領域で働き続けることになります。逆に、窓を直して熱の流出が減れば、穏やかな運転で室温を維持できるようになる。同じ機器でも、効率の良い領域で使えるようになるわけです。
6. 体感温度という盲点 ― 同じ20度でも寒さが違う
私たちは、空気の温度だけを感じているのではない
温度計が20度を指していても、暖かく感じるときと寒く感じるときがあります。これは気のせいではありません。私たちが感じる暖かさ・寒さは、空気の温度と、周囲の面の温度の、おおよそ平均で決まるとされています。専門的には平均放射温度と呼ばれる考え方です。
冷たい面が周りにあると、私たちの体からその面へ向かって熱が逃げていきます。風がなくても、窓のそばで体の片側だけ冷えるように感じるのはこのためです。冷たさが飛んでくるのではなく、熱が吸い取られているのです。
窓際温度が約10度変わると、設定温度が下がる
真冬にアルミ単板ガラスの室内側表面温度を測ると、一桁台まで、条件によっては5度前後まで下がっていることが珍しくありません。内窓の設置により、条件によっては窓際の温度が約10度変わるケースもあります。
周囲の面の温度が上がるということは、体から奪われる熱が減るということです。同じ室温20度でも、体感としては明らかに暖かくなります。
ここが光熱費に効いてきます。体感が上がれば、設定温度を下げても寒くなくなる。これまで22度にしていた設定を20度で済ませられるようになれば、それは逃げる熱量そのものの削減につながります。内外の温度差が縮まるからです。
内窓が光熱費に効く、四つの経路
① 窓から逃げる熱そのものが減る
② 使っていない部屋からの冷気の供給が止まる
③ エアコンが効率の良い領域で運転できるようになる
④ 体感が上がり、設定温度を下げられる
この四つが重なって効きます。とくに②は、部屋数の多い中区の戸建てで最も大きく効く経路です。
足元の冷えも、同時に解決します
冷やされた窓に触れた空気が床を這うコールドドラフトも、窓の表面温度が上がれば弱まります。「暖房をつけているのに足元だけ寒い」という状態が改善すると、設定温度をさらに抑えられます。厚着をしなくてよくなった、というお声もよくいただきます。
7. 部屋干しと光熱費 ― 見落とされがちな出費
水を蒸発させるには、熱が要ります
ご家族の人数が多い中区のお住まいでは、洗濯物の量も多くなります。共働きのご家庭では、平日は室内に干すという方がほとんどではないでしょうか。
ここに、見落とされがちな出費があります。洗濯物が乾くということは、水が蒸発するということです。そして水が蒸発するには、熱が必要です。その熱はどこから来るのか。室内の空気から奪われます。
つまり部屋干しをしている部屋は、洗濯物が乾いていくあいだ、少しずつ冷やされているのです。暖房を入れていれば、そのぶん余計に働くことになります。
乾かない部屋干しが、二重に高くつく
さらに問題なのは、寒い部屋では洗濯物が乾きにくいということです。空気が冷たいと、抱えられる水蒸気の量が少なくなるため、蒸発が進みません。
乾かないから、除湿機やサーキュレーターを回す。あるいは暖房を強める。洗濯物のために電気を使い、その洗濯物がまた部屋を冷やすという循環になります。
窓の断熱を良くすると、室温が保たれやすくなり、洗濯物の乾きも改善します。部屋干しをやめる必要はありません。同じ暮らし方のまま、かかるエネルギーだけを減らす。これが内窓の役割です。なお、部屋干しで発生した水蒸気は結露の原因にもなりますが、窓の表面温度が上がっていれば、その心配も減ります。
8. 夏の冷房費 ― 二階が暑くて眠れない、という問題
二階建ての夏は、上ほど厳しい
内窓というと冬の工事という印象があるかもしれませんが、夏の冷房費への効果も大きいのです。とくに二階建ての戸建てでは、二階の暑さが深刻になりがちです。
理由は三つあります。第一に、暖かい空気は上へ昇るため、一階の熱が二階へ集まります。第二に、二階は屋根に近く、日中に蓄えられた屋根の熱の影響を受けます。第三に、二階の窓には日射が直接入りやすい。一階は隣家や塀に遮られることがありますが、二階は遮るものが少なくなります。
そして寝室は二階にあることが多い。寝苦しくてエアコンをつけっぱなしにするという夏の光熱費の大きな部分が、ここから生まれています。
日射という、夏だけの経路
冬の熱の出入りは温度差によるものが中心ですが、夏はこれに加えて日射という経路が加わります。太陽の熱がガラスを透過して室内に直接入り込むのです。この日射による熱の侵入が、夏の室温上昇の大きな部分を占めます。
内窓のガラスには、遮熱タイプのLow-E複層ガラスという選択肢があります。ガラス表面の特殊な金属膜が日射熱を反射し、室内への侵入を抑えます。断熱性能はそのままに、夏の熱の侵入だけを減らせるわけです。
ただし、遮熱タイプは冬の日射も抑えてしまう性質もあります。南向きの窓は冬の日射を取り入れたいので断熱タイプ、西向きや二階の日射の強い窓は遮熱タイプというように、方位と用途ごとに使い分けるのが理にかなっています。この判断も、現地調査でご一緒に整理させてください。
9. 内窓で光熱費が下がるしくみ ― 窓際温度が約10度変わる
最も優れた断熱材は「動かない空気」
内窓とは、既存の窓を壊さずに、室内側の窓枠の内側へもう一枚の窓を取り付ける工事です。設置すると、既存窓との間に数センチから10センチ前後の空気層が生まれます。
実は最も身近で優れた断熱材は「動かない空気」です。羽毛布団もセーターも二重窓も、原理は同じ。たくさんの空気を閉じ込めて動けなくすることで、熱の移動を止めています。空気は本来、熱を伝えにくい物質なのです。動いてしまうと熱を運んでしまうため、動かないように閉じ込めることが要になります。
加えて、内窓のフレームは樹脂製です。アルミのように冷たさを室内へ運び込むことがありません。この「空気層」と「樹脂フレーム」の二つによって、窓の性能が大きく引き上げられます。
気密の回復も、見落とせません
もう一つ、数字に表れにくいけれど重要な効果があります。気密の回復です。
築年数の経ったアルミサッシは、ゴムパッキンが硬化し、戸車が摩耗して、目に見えない隙間ができています。ここから冷たい空気が入り込み、暖めた空気が出ていく。窓の断熱性能の計算には含まれない、しかし実際には無視できない損失です。
内窓を設置すると、既存サッシの内側に、新品の気密性能を持つ窓がもう一枚立ち上がります。隙間風を感じなくなった、というお声を多くいただくのはこのためです。この効果は、古いサッシのお住まいほど大きくなります。
住まい全体が、ゆるやかに底上げされる
そして、部屋数の多い戸建てで最も大きいのがこの効果です。各部屋の窓を直すと、暖房していない部屋の温度も上がります。冷気の供給源がなくなるため、廊下も階段も、二階の使っていない部屋も、これまでより暖かくなる。すると、そこからリビングへ流れ込む冷気も減ります。家全体の温度が、ゆるやかに底上げされていくのです。
10. 正直にお伝えします ― 効果の幅と、その限界
ここは、はっきりとお伝えしておきたい章です。
「電気代が半額になります」とは申しません
内窓の広告で「光熱費が○割削減」といった表現を見かけることがあります。しかし正直に申し上げると、削減率を一律にお約束することはできません。
理由は、光熱費が窓以外の多くの要素で決まるからです。
光熱費を左右する、窓以外の要素
- ご家族の人数と在宅時間
- お使いの暖冷房機器の種類と年式
- 壁・床・天井の断熱性能
- お住まいの向き、周囲の建物
- 照明・給湯・調理など、暖冷房以外の電力消費
- 電力・ガスの単価(これは年々上がっています)
たとえば、電気代の請求のうち暖冷房が占める割合が3割のご家庭で、暖冷房費が2割減ったとしても、請求総額では6%の減少にとどまります。「請求書の数字が劇的に変わる」と期待されると、がっかりされてしまうかもしれません。
窓の数が多いことは、有利にも不利にも働きます
中区に多い部屋数の多い戸建てについて、もう一点正直にお伝えします。窓の数が多いということは、全部を施工すると費用も大きくなるということです。10箇所を超えるお住まいでは、それなりのご負担になります。
ただし、これには二つの救いがあります。一つは、補助金の額も窓の数に応じて大きくなること。もう一つは、全部やらなくても効果は出ることです。優先順位をつけて数箇所から始めるという進め方が可能で、第11章で具体的にご説明します。
確実に言えること
その上で、確実に言えることを申し上げます。
窓から逃げる熱の量は、確実に、大幅に減ります。これは物理的な変化であり、条件に左右されません。同じ室温を保つために必要なエネルギーが減る、という方向に疑いはありません。
そして体感は、はっきりと変わります。窓際が寒くない、足元が冷えない、廊下に出ても震えない、朝起きたときの室温の落ち込みが小さい。これは施工させていただいたお客様が、ほぼ例外なくおっしゃることです。結果として設定温度を下げられるようになり、それが光熱費に効いてきます。
数字で保証はできないが、変化は確実にある。これが誠実なお答えだと考えています。
11. どの窓から手を入れるべきか ― 中区の戸建ての場合
全部やらなくても、効果は出ます
「家全体をやらないと意味がないのでは」とご心配される方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。優先順位をつけて手を入れれば、費用を抑えながら効果を得られます。
光熱費削減という目的での優先順位は、次のようになります。
| 優先度 | 対象 | 理由 |
|---|---|---|
| 最優先 | リビングの掃き出し窓 | 面積が最大で暖房時間も最長。補助額も大きい |
| 次に | リビングに隣接する和室・ダイニング | 続き間の場合、冷気が直接流れ込むため効果が大きい |
| 次に | 階段室・廊下の窓 | 冷気の通り道。小窓なので費用を抑えつつ全体に効く |
| 次に | 寝室・子供部屋 | 滞在時間が長い。結露とカビの対策としても優先度が高い |
| 次に | 浴室・脱衣所の小窓 | 費用が抑えられ、ヒートショック対策にもなる |
意外な穴場は、階段と廊下の窓です
ここで一つ、実務的な提案があります。階段室や廊下の小窓は、費用対効果が非常に高いということです。
理由は二つ。第一に、小窓なので費用が抑えられます。第二に、階段と廊下は家じゅうの部屋をつなぐ通り道なので、ここが冷えなくなると住まい全体に効きます。「リビングから出ると寒い」という状態が改善すると、家の中の移動が苦にならなくなります。
ご予算が限られている場合、リビングの掃き出し窓+階段室の小窓という組み合わせから始めると、投じた費用に対する変化を実感していただきやすいと考えています。ただし補助金には合計5万円以上という要件があるため、複数箇所をまとめて計画されるほうが結果的にお得になることが多いです。現地調査の際、複数のパターンをお示しします。
12. 光熱費以外に、同時に得られるもの
01|結露が止まります
ガラスの表面温度が上がることで、結露が発生する条件そのものが消えます。とくに使っていない部屋・北側の部屋で効果を実感していただけます。
02|カビ・ダニを抑えられます
結露水がなくなることで、窓枠・カーテン・押入れを湿気から守れます。ダニはアレルギーの原因物質を生むため、お子さまのいらっしゃるご家庭ではとくに意味があります。
03|部屋間の温度差が縮まります
廊下や脱衣所の温度も底上げされます。ヒートショックのリスクを下げるという意味で、ご高齢のご家族がいらっしゃる二世帯のお住まいでは重要な観点です。
04|外の音が静かになります
ガラスが二枚になり、間の空気層が振動を弱め、気密が隙間からの音を止めます。中央環状線や泉北1号線に近いお住まいでは、とくに実感していただけます。
05|住まいの寿命が延びます
結露水が窓台から壁の内部へ回り込まなくなり、下地材や構造材の腐朽リスクを下げられます。修繕費という形での将来の支出も抑えられます。
06|防犯性が上がります
鍵が二重になるため、侵入に時間がかかります。とくに一階の窓では意味のある効果です。
13. 先進的窓リノベ2026事業 ― 最大100万円の補助金
先進的窓リノベ2026事業
1戸あたり
最大 100万円 の補助
申請代行は、櫻井ホームが無料で承ります
国が住宅の省エネ化を後押しする制度です。対象となる窓の断熱改修に対して、1戸あたり最大100万円の補助を受けられます。
窓の数が多い住まいほど、有利になります
対象は、内窓設置、外窓交換(カバー工法・はつり工法)、ガラス交換、そして一定条件下でのドア交換です。補助額は工事の種類・窓のサイズ区分・製品の性能グレードの組み合わせで、1箇所ごとに定額が決まる仕組みになっています。
ここが中区のお住まいにとって重要な点です。1箇所ごとに補助額が決まるということは、施工する窓の数が多いほど、受け取れる補助額の合計も大きくなるということです。部屋数が多く窓の数も多い戸建ては、費用がかさむという側面がある一方で、補助金という点では有利な条件を持っています。
そして大きな窓ほど補助額も大きくなります。リビングの掃き出し窓や和室の大開口をお持ちのお住まいでは、受けられる額も相応に大きくなります。
押さえておきたい3つの条件
① Sグレード以上の製品であること
2026年の制度では、より高い断熱性能を満たす製品が求められます。同じ内窓でもガラス仕様によってグレードが変わるため、選定が結果を左右します。
② 補助額の合計が5万円以上であること
1箇所だけの小さな工事では申請できない場合があります。窓をまとめて計画されるのがおすすめです。
③ 登録事業者による施工・申請であること
お客様ご自身では申請できません。登録事業者が代わって手続きを行います。
申請代行は無料。書類作業はすべてお任せください
補助金制度は魅力的である一方、必要書類が多く、着工前後の写真の撮り方や型番の記録など細かなルールがあります。不備があれば補助を受けられなくなることもあり、ここでつまずく方は少なくありません。窓の数が多いお住まいでは、その手間もそれだけ大きくなります。
櫻井ホームでは申請代行を無料で承っています。製品グレードの選定から必要書類の準備、写真の撮影・記録まで一貫して当社が対応いたしますので、お客様にご用意いただくものは最小限で済みます。「どの窓を、どの仕様で、何箇所やれば補助額が最大化するか」という設計こそ、施工店の腕の見せどころです。
⚠ ご検討中の方へ
補助金には予算上限があり、受付は予算に達し次第終了となります。年度後半は駆け込み需要で混み合いますので、お早めの現地調査をおすすめしております。制度の詳細な区分・金額は最新の交付要領に基づき、無料診断の際に個別にご案内いたします。
14. 費用の目安・工期・お支払い方法
| 窓の種類 | 1箇所・工事費込 | 施工時間 |
|---|---|---|
| 小窓(廊下・階段・トイレ・浴室) | 約4万円〜7万円 | 約30分 |
| 腰高窓(寝室・子供部屋など) | 約5万円〜10万円 | 約40分 |
| 掃き出し窓(リビング・和室) | 約8万円〜15万円 | 約60分 |
| 戸建て全体(8〜14箇所) | 補助金で大きく圧縮 | 1日〜2日 |
※サイズ・窓種・ガラス仕様・下地の状態により変動します。ふかし枠や特殊なガラス仕様を採用する場合は別途かかります。正確な金額は無料の現地調査でお見積りいたします。上記は補助金適用前の目安です。
窓の数が多くても、工期は変わりません
「10箇所以上あると、何日も工事することになるのでは」とご心配される方がいらっしゃいますが、内窓は1箇所あたり30分から60分で施工できるため、10箇所を超えるお住まいでも1日から2日で完了することがほとんどです。壁を壊さないため粉じんもほとんど出ず、家財の大がかりな移動も不要。お住まいになったまま進められます。
窓枠が浅くても「ふかし枠」で解決できます
内窓の設置には一定の奥行きが必要です。「うちの窓枠は浅いから無理かもしれない」とご心配される方がいらっしゃいますが、多くの場合はふかし枠という部材で窓枠を室内側に延長することで設置できます。実測は現地調査で行いますので、まずはご相談ください。
クレジットカードでのお支払いに対応しています
櫻井ホームでは、VISA / Mastercard / JCB / AMEX のクレジットカード払いに対応しております。まとまった現金をご用意いただかなくても着工でき、カードのポイント還元を受けられる点をお喜びいただくお客様も多くいらっしゃいます。補助金は工事後の交付となるため、「先にカードでお支払いいただき、後から補助金を受け取る」という流れをスムーズに組み立てられるのもメリットです。窓の数が多く金額が大きくなる場合ほど、この点は実務的な利点になります。
15. ご相談から工事までの流れ
STEP 1|お問い合わせ
LINE・お電話・フォームからご連絡ください。LINEなら窓の写真を送っていただくだけでも構いません。間取りと、直近の電気代がわかると、より具体的なお話ができます。
STEP 2|無料の現地調査
堺市中区であればすぐにお伺いします。窓枠の実測に加え、間取りと冷気の流れ、暖房している部屋としていない部屋、階段の位置を確認します。どこから手を入れると全体に効くかを判断するための工程です。
STEP 3|ご提案・お見積り
施工箇所の組み合わせを複数パターンでご提示します。「効果の高い3〜4箇所のみ」「補助金を最大化する構成」「家全体」など、ご予算に応じて比較していただけます。補助金額を含めた最終的なご負担額も明示します。ご納得いただけない場合、無理におすすめすることはありません。
STEP 4|ご契約・製品発注
仕様を確定し、メーカーへ発注します。窓一つひとつがオーダーメイド製作のため、納品までしばらくお時間をいただきます。
STEP 5|施工
既存の窓はそのまま、室内側の窓枠に下地と枠を取り付けて建具を納めます。窓の数が多くても、多くのお住まいで1日から2日で完了します。
STEP 6|お引渡し・補助金申請
建具の動作と気密を確認し、お使いいただき方をご説明します。あわせて、光熱費を抑えるための暖冷房の使い方もお伝えしています。補助金の申請手続きは当社が無料で代行いたします。
16. よくあるご質問(FAQ)
Q. 見積りを取ったら、断りにくくないですか?
A. まったく問題ありません。お見積りは無料ですし、ご納得いただけなければお断りいただいて構いません。こちらから何度もお電話することもありません。相見積もりを取られることも、当然のことだと考えています。
Q. 電気代は具体的にいくら下がりますか?
A. 正直に申し上げると、金額を保証することはできません。光熱費はご家族の人数、在宅時間、お使いの機器、壁や床の断熱など、窓以外の多くの要素で決まるためです。確実に言えるのは、窓から逃げる熱の量は大幅に減ることと、体感がはっきり変わることです。詳しくは第10章でご説明しています。現地調査の際、お住まいの条件を踏まえて、できる限り具体的にお話しします。
Q. 使っていない部屋の窓も、やる必要がありますか?
A. 優先度としては、リビングなど滞在時間の長い部屋が先です。ただし本文でご説明したとおり、使っていない部屋の窓も冷気の供給源になっており、それがリビングの暖房費を押し上げています。ご予算に余裕があれば、そこまで含めたほうが家全体の効果は大きくなります。この判断も含めて、複数のパターンでお見積りをお出しします。
Q. 窓が10箇所以上あります。全部やらないと意味がないですか?
A. そんなことはありません。優先順位をつけて数箇所から始めても、効果は実感していただけます。とくにリビングの掃き出し窓と、階段室・廊下の小窓の組み合わせは費用対効果が高くおすすめです。ただし補助金には合計5万円以上という要件があるため、複数箇所をまとめたほうが結果的にお得になることが多いです。
Q. エアコンを買い替えるのと、どちらが先ですか?
A. 断熱を先にされることをおすすめします。断熱が良くなると必要な暖冷房の能力が下がるため、より小さい容量のエアコンで足りるようになり、機器代も抑えられます。逆の順序だと、過大な能力の機器を買ってしまうことになりかねません。すでに買い替え済みの場合も、窓を直せばその機器の性能が初めて活きてきます。
Q. 工事は何日かかりますか?家を空ける必要は?
A. 1箇所30分から60分で、窓の数が10箇所を超えても多くのお住まいで1日から2日です。壁を壊さないため粉じんもほとんど出ず、家を空けていただく必要はありません。お住まいになったまま進められます。
Q. 開け閉めが二重になって面倒ではありませんか?
A. 動作が一手間増えるのは事実です。ただ、内窓は樹脂製で軽く、動きも滑らかです。頻繁に出入りされる掃き出し窓と、ほとんど開けない廊下や階段の小窓とで仕様を変えるなど、暮らし方に合わせた組み合わせをご提案しています。
Q. 補助金の申請は自分でやる必要がありますか?
A. いいえ。先進的窓リノベ2026事業の申請は登録事業者が行う仕組みで、櫻井ホームが無料で代行いたします。窓の数が多いお住まいでは書類も増えますが、すべて当社が対応しますのでご安心ください。
まとめ
- ✓住宅の熱の約70%は窓から出入りしている
- ✓使っていない部屋の窓からも、熱は24時間逃げ続けている
- ✓その冷気は廊下や階段を伝ってリビングへ流れ、暖房費を押し上げる
- ✓ドアを閉めても隙間があり、冷気の流れは遅くなるだけで止まらない
- ✓断熱が弱いと、こまめに暖房を止めても立ち上げで電力を消費する
- ✓窓際温度が約10度変わると体感が上がり、設定温度を下げられる
- ✓部屋干しは室温を下げ、寒い部屋ではさらに乾きにくくなる
- ✓削減額は保証できないが、逃げる熱の減少と体感の変化は確実
- ✓全部やらなくてよい。階段室・廊下の小窓は費用対効果が高い
- ✓補助額は1箇所ごとに決まるため、窓の数が多い住まいほど有利
- ✓先進的窓リノベ2026事業で最大100万円。Sグレード・合計5万円以上が要件
- ✓櫻井ホームは申請代行が無料。クレジットカード払いにも対応
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